廃プラ液化技術概略説明   バイオマスへの利用

廃プラの世界各国の輸出入量(2016年度)


2018年10月23日現在の状況をご案内致します。

 CTCプロセスによる廃プラからのオイルは、2018年9月7日に欧州化学機関(ECHA)のREACH規則に登録(生産量または輸入量が、年間1トン以上の化学物質は、登録義務有り)されました。REACH規則への登録により、CTCプロセスにより廃プラから製造したオイルは、欧州では自由に販売出来るようになりました。
 具体例としては、ドイツの大手化学会社へポリマー原料として5トン販売し、同社から来年用の原料分として500トンの購入予約が既に入っています。この技術の完成により、廃プラを含む有機系廃棄物を一度オイル変換することにより、完全に汚れのないプラスチック製品を再生産することが出来るというメリットが生まれました。廃プラや有機系廃棄物の究極のマテリアル・リサイクルだと思います。このことは、コスト的にも採算ベースに乗り始めたことを意味しています。
 米国やフィンランドの大手石油会社からは、プラントの大型化や現在価格が高騰しているバイオマス発電用の原料として使用する為に生産能力の増強を強く要望されています。それらの要望に応える為にCTCプロセスの開発元は、現在世界中の社会問題となっている廃プラを含む有機系廃棄物の油化専門の子会社を設立しました。
 この子会社が、色々な要望を受けている企業はいずれも上場している世界的企業である為に、インサイダー取引に利用される恐れがありますので、企業名は現在伏せる様にと開発元に言われております。


       註:ECHA・・・・欧州化学物質庁 
         REACH・・・欧州連合が制定した人の健康や環境の保護のために化学物質を管理する欧州議会及び欧州理事会規則    



2018年12月13日現在の状況をご案内致します。



 ドイツの大手化学企業BASF社が、CTC技術で再生されたオイルをプラスチック製品製造の原料として使用開始しました。


       関連記事:https://www.plasticsnews.com/article/20181213/



   BASF社の考える
プラスチックリサイクルLOOP    



     River of RESOURCE

     日本語サイト